今日は、名古屋音楽療法工房の初の音楽療法活動をみよし市のデイサービスセンターにて行いました。 勤務先施設では、何度も行っていますが、他施設での活動は初です。
副代表と私が残念な雨男ということで、天気は雨。 少しテンションが下がりましたが、施設に着いた途端に急上昇しました。
2:00に施設に到着し、すぐに機材搬入。
「車、ここにつけてていいですよ」とスタッフの方の笑顔で癒され、利用者の方達にも拍手で迎えられ、恐縮しっぱなしの登場劇でした。
準備ができ、2:15開始。
ちょっとした自己紹介をし、開始です。
1曲目は「バラが咲いた」をベースとギターの伴奏に合わせて。
やはり前回と同じくテンポが速くなってしまいましたが、皆さん遅れることなく、歌われていたのが印象的でした。
また前列から3列目の真ん中あたりにいたおばあさん。
目の周りが赤く、潤んでいたように見えたのは私だけでしょうか。
何かこの曲に思い入れがあるのか、ウルウルしながら、歌詞紙を見つめていた姿がとても印象に残っています。
(ちなみに1回私、ミスりました(汗)。ウルウルしているおばあちゃんに見とれていたら、楽譜見るの忘れました。)
2曲目は「故郷の空」をキーボードとギターの伴奏に合わせて。
アップテンポでスキップしたくなるこの1曲。
私が好きな1曲でもあります。これは、私の勤務先のフロアでは知っている人と知らない人が半々に分かれるのですが、
みよしの皆さんご存じのようで、「(知ってて)当たり前じゃん!」くらいの勢いでした。
もうこれも皆さんバッチリで、文句の付けようがありませんでした。
皆さんの声がどんどん増えていくと同時に皆さんの笑顔も増えていく感じでした。
3曲目は「ふじの山」。
やっぱり日本人ならこの曲!?雄大で壮大なイメージのこの1曲。
胸を張って堂々と歌いたくなりますよね。
3曲目ということで、皆さん雰囲気をつかんで、慣れてきたようで、この辺りから大きく口を開けて歌われる方、私と目を合わせてニッコリほほえまれる方、少し前屈みになって集中している方など、どんどんこちらに皆さんから寄って来られている、そんな感じがして私のテンションは最高潮でした(笑)
4曲目「青い山脈」。
参加者皆さんの青春時代の曲ではないでしょうか。青い山脈。
私と前川氏の間では、「ブルーマウンテン」という名で通っています。
特に意味はありません。
曲の最後の「きょうもわれらの、ゆーめーーをよぶーーー」のフレーズ。
「、」のところで、ブレス(息つぎ)をして「ゆーめー・・・」と続くのですが、タイミングばっちり!
気持ちいいほど、タイミングが合いました。
ハーフタイム。
皆さん、声を出して喉が渇くため、スタッフさんがお茶を配って、私たちもおいしくいただきました。
続いて5曲目「リンゴの唄」。
この曲はギターコードが難易度高く、途中で指がつったので、ところどころ休みながら皆さんに目線を当てる(視線を合わせる)ことをしました。
見る限り、女性の方が良く歌われているように見受けられました。
歌詞も可愛らしい「可愛やリンゴ〜♪」。
6曲目「星影のワルツ」。
センターのテーマソングでもあるという「星影のワルツ」。
事前にリクエストを募っておいてよかった。
もうこの曲は本当に凄かったです。何がすごいか。
全員で大合唱している形で、私が皆さんに向かって声を出していましたが、かき消されるほどの声量で、途中からは伴奏に集中して皆さんの合唱に合わせる形となりました。
センターの外まで、歌声が響いていたんではないでしょうか(笑)。
それくらいの大合唱でした。
7曲目「春の小川」。
春はもうすぐそこ!ということで、この曲を入れました。
花見に行った際には、是非鼻歌を歌いながら、お出かけしてもらいたいです。
7曲目という終盤にもかかわらず、皆さんの元気な歌声が聞こえていました。またこの辺りからエンジンがかかる方も
若干ではありますが、見えました。
椅子の肘掛け部を叩いてリズムをとっているおじいさんがとても印象的でした。
私と目が合い、恥ずかしそうにリズムを取るのをやめてしまわれていましたが、無意識的にリズムを取ったのでしょう。
自然に体が動く、いつの間にか・・・。 それに気づいて恥ずかしくなってしまったのでしょうか。
今度はその恥を上回る恥を私がやって、緊張をほぐしたいものです。
大丈夫です。方法ならあります。 私のサックスは雑音で、音の外れ方は尋常ではありませんから(笑)
8曲目「故郷」。
定番中の定番。音楽療法ではこの曲は必ずと言っていいほど聞きます。
知らない人を探す方が難しいのではないでしょうか。
この曲は1番から3番まで通して伴奏しました。
1番から2,3番の歌詞紙の展開が難しいですが、相談員スタッフさんの無駄のない動きでスムーズに進行できました。
2回繰り返そうかと思いましたが、皆さん完璧すぎたので1回で終わりました。
というわけで計8曲、30分。あっという間に終わりました。
終了後、お茶を出していただいて、参加者の皆さんと話す機会があり、いろいろお伺いしました。
「今日はどうでしたか?」とか「好きな曲、どんな歌手が好きでしたか?」、「坂本九の歌が好きなんですが、
お好きですか?」などなど、それ以外にも多くの雑談をし、交流できてとても有意義な時を過ごせました。
といった形で、名古屋音楽療法工房の初デビューは終わりました。
評価としては大好評で、「楽しかった、ありがとう!」「また来てね!」「待ってるね!」などなど、
声を掛けてもらって本当に嬉しかったです。
音楽を楽しんでもらい、笑顔を届ける私たちが逆に笑顔にされて、楽しませてもらってしまったような(汗)
もっとやってほしいという声もあがっていたようなので、レパートリーを増やして、
30分だけでなく1時間枠を練習して、参上したいです。
ステージの設営やセッティングから、サポートなどスタッフの方々には大変お世話になりました。
この場をお借りして御礼申し上げます。