2012.01.15
名古屋音楽療法工房を立ち上げるまでには、そう時間はかかりませんでした。
私は勤務先でレクリエーション委員として活動していますが、昨年2011年9月より新たにレクリエーション委員として新人職員2名が入りました。それまでは私1人で活動していましたが、新人職員の加入により、3人体制となり、フロアリーダーからレクリエーションの質の向上を目標にして活動するようにと指示がありました。
それを受けて、新人職員から新たにやってみたいレクリエーション、こんなことがあったら良いと思うレクリエーションのアイデアを募りました。すると沸き上がるようにどんどんでてきました。
思いついたときにメモをしたもの、はたまたすぐにでも実施できそうなプランを練ってきたり、中長期的なビジョンがあるものだったりとさまざまでした。実際に数回実施して見てくださいとお願いし、できあがったクオリティーの高さに強い感銘を受けたのを今でも鮮明に覚えています。そのことが私に「人がブレーキを取った時の発想力の豊かさ、年齢や経験を問わず、無理だろうと思われることもやってみなければ分からない。」ということを改めて気付かせてくれました。
その流れで音楽レクリエーションについて、どのように実施すれば良いのか新人職員に質問され、同じ勤務先の音楽療法士である前川氏に相談し、「一緒にやってみませんか?」の一言が音楽療法を始めるきっかけになりました。
その後、前川氏を主体として初めて音楽療法を実施してみて、参加者が一生懸命歌っている姿やニコニコしながら歌っている姿、また気持ち良さそうに傾眠している姿、さらには参加者より楽しんでいる自分、そういった気づきと同時に音楽療法の素晴らしさとその可能性を見い出しました。
回数を重ねる毎に音楽療法を通じて、「より多くの人にこの感動や参加者が笑顔になれる音楽療法を行えるようになりたい。」という強い思いが、名古屋音楽療法工房を設立するきっかけとなりました。