実施日:2018/10/27
曲目プログラムは以下の通りです。
併せて私個人的な見解、総評を記していきます。
主セラピスト兼Gt伴奏:近藤 久幸
セラピスト兼ピアノ伴奏:上野 淑子
【曲目プログラム】
①春の小川、②花、③茶摘、④夏は来ぬ、⑤みかんの花咲く丘、⑥紅葉、⑦里の秋、⑧たき火、⑨ふじの山、⑩青い山脈、⑪北国の春、⑫二人は若い、⑬瀬戸の花嫁、⑭隣組、⑮365歩のマーチ
【アンコール】上を向いて歩こう
【目標・ねらい】
春夏秋冬の童謡・唱歌を中心に後半部分は歌謡曲を取り入れた15曲で構成。初回の為、全体の雰囲気やクライエントの反応を見て判断する。また2名のクライエントをピックアップし、縦断的に反応や変容を追い、評価研究する。
【総評】
今回は男性3名、女性22名の計25名が参加されました。ねらいである2名のクライエント抽出では、活動に積極的な独歩の女性Aさんと少し控えめと思われる車椅子の女性Bさんに注目して活動を行った。両者とも、前列でAさんは中央、Bさんは一番左に位置。今回のプログラムでは、歌唱から⑥から楽器活動、⑩から歌謡曲を挟み、⑭から体操を行ったため、それぞれの活動での積極性をみることができた。
Aさんに関しては、絶え間なく集中され、最後までそれが持続されていた。Bさんに関しては、⑥までの歌唱部分で表情も固いように見受けられるも、楽器活動ではその場の雰囲気からか他利用者に同調していたように思われた。その他として、参加された25名の利用者様全員が歌はもちろん、楽器活動や体操では誰一人手を止めることがなかったことが印象的であった。
今回の活動から、集団的音楽療法の好転的な作用が働いていたように考えられる。セラピストからの指示や演奏に合わせて歌う事から、セラピストが進行や活動の操作を行う事で、音楽療法の本来の目的である「主体的」「自発的」な活動へと昇華するのではないか。そう思わせられる有意義な活動であった。今後もクライエントの後を追いかける、クライエントの歌声から伴奏が始まる・・・そんな活動から主体性の意義を見い出す実践をしていきたい。
参加者の皆さま、職員の皆さま、ありがとうございました。
次回もどうぞよろしくお願いいたします。