実施日:2018/03/28
3月28日(水)にデイサービスセンターわくわくオオツカにて初めての音楽療法活動を行いました。
時間は14:00からでしたが、準備ができていたため13:45〜15:00の75分間となりました。
曲目プログラムは以下の通りです。
併せて私個人的な見解、総評を記していきます。
主セラピスト兼Gt伴奏:近藤 久幸
ピアノ伴奏兼セラピスト:佐藤 まゆみ
【曲目プログラム】
@春の小川 A花 B茶摘 C夏は来ぬ Dみかんの花咲く丘 E紅葉 Fたき火 G富士の山 H上を向いて歩こう Iきよしのズンドコ節 J二人は若い K瀬戸の花嫁 L隣組 M365歩のマーチ
【総評】
参加者21名のうち男性5名、女性16名(開始前の確認)の対象者様と60分間行いました。
プログラムは初めてオオツカさんで行うため、スタンダードな構成である春夏秋冬の童謡・唱歌から展開部では歌謡曲を取り入れた14曲で構成。目標は懐かしい音楽に触れることで回想を促し、認知症の予防や周辺症状の緩和をねらいとし、歌唱を中心に楽器活動や体操活動を取り入れ、一体感や幸福感を感じてもらうこととして設定しました。
活動後の所感となりますが、参加者のほとんどの方が音楽に慣れ親しんでおり、さらに半数の方が歌うことが好きであるように見受けられました。そういったことからか、初めての活動でしたが、簡単な説明だけでスムーズに実践に移行でき、過度な緊張もなく活動に参加、楽しむことができていたように見て取れました。
また参加者の中で、気になった方として私(セラピスト)から見て左側に座っていたおじいさん。活動前に手渡された歌詞ファイルに興味津々の様子で、私が見る限り、活動中は口ずさむことはあっても顔をあげず、ずっと歌詞を見ていました。活動後、その方のそばでおやつを頂いたのですが、その間15分くらいでしょうか。他の音や近くを通る人に目や意識が向くことなく、集中して歌詞をずっと眺めているのが印象的でした。
自分に置き換えて考えると、@興味がありすぎて科目になる、A他から話しかけられたくない状態、B幼少期の教科書を大人になってみるように、記憶をたどる行為、C歌詞から作者の思いや情景を想像している・・・
このように考えると、気にするまでもない行動のひとつかもしれませんが、一体どのような思考なのか気になってきます。しばらくこの距離感を保ち、その方が今後どのように活動に入っていくのか、またこちらのアプローチの反応など注目していこうと思いました。