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活動報告report

「デイサービスセンター 楽人」での音楽療法活動          文責:近藤

活動報告写真

 実施日:2017.11.25

11月25日(土)にデイサービスセンター楽人にて4年ぶりの音楽療法活動を行いました。
時間は14:00からでしたが、プロジェクターのACアダプターがないというアクシデントがあり、14:30〜15:30の60分間となりました。
曲目プログラムは以下の通りです。
併せて私個人的な見解、総評を記していきます。

主セラピスト兼Gt伴奏:近藤 久幸
発声プログラム専任講師兼コ・セラピスト:野田 知子
key伴奏兼セラピスト:前川 帆嵩
P伴奏兼セラピスト:佐藤 まゆみ

【曲目プログラム】
 @春の小川 Aみかんの花咲く丘 B茶摘 Cわれは海の子 D紅葉 E村祭り Fたき火 Gふじの山 H上を向いて歩こう I二人は若い J瀬戸の花嫁 K隣組 L365歩のマーチ M故郷

【総評】
 参加者37名のうち男性11名、女性26名の対象者様と60分間行いました。
プログラムは、4年ぶりということで初回の気持ちで、春夏秋冬の童謡・唱歌から歌謡曲を取り入れた14曲で構成し、懐かしい音楽に触れながら、歌唱や体操活動を通して楽しいと感じてもらうことを目標に設定して取り組みました。当初、楽器活動も取り入れる予定でしたが、アクシデントはもちろん、参加者が37名と用意した楽器の数も少ないため、中止としました。
 まず始めに、野田さんによる発声プログラムにて座り直しから呼吸法、発声練習を行いました。発声練習では、37名もいらっしゃると、誰か声を出されたり、動かれたりしますが、誰一人として声を出されず、動かれず、真剣な眼差しでピアノ伴奏者を見つめる姿が特に印象的でした。また始めは表情が硬い方が多い様子でしたが、プログラム終盤には笑い声やセラピストの問いかけに答えるなど、肩が少し下がり、表情もにこやかになる方が半数以上見受けられました。
 次に音楽療法活動では「隣組」や「ふじの山」で体操活動を行いました。歌詞がない状態でありましたが、事前に歌唱すると歌詞を覚えられている方が多くみえました。振付のみ練習して、ゆっくりと歌いながら体操しました。1番を2回繰り返す形で、1回目はセラピストが振付を前で行いましたが、2回目は振付をしない状態でどれだけついてこれるのか、興味があり、実施しました。振付が合っている方が1割、振付が合っているが自信なさそうにしている方が3割、セラピストに集中して模倣されており、セラピストの動きにつられる方が約半数近くいらっしゃったように見受けられました。若い人でも難しいレベルをお願いしましたが、果敢に積極的な参加者様の姿勢には胸を打たれるものがありました。
 プロジェクターが投影可能となり、歌唱をメインに行いました。どの曲もほとんどの方がご存知でしたが、我は海の子、村祭りの一部の曲では少しご存知ない方が他の曲に比べて多いように口の動きをみていて見受けられました。しかし、後半部分の歌謡曲では手を叩いてリズムを取る方がみえ、その音に波紋、同調して最後には半数以上の方が自然に手を叩いて楽しそうに歌われる事がありました。さらに瀬戸の花嫁、故郷で涙を流す方が見え、「ごめんなさいね。泣いてしまって。」という言葉には感慨深いものがありました。演奏技術を上げ、より皆さまが曲に感情を乗せることができるよう、がんばりたいと考えさせられました。

  参加者の皆さま、協力してくださった職員の皆さま、ありがとうございました。
次回もどうぞよろしくお願い致します。

名古屋音楽療法工房

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