実施日:2017.8.2
8月2日(水)に介護老人保健施設いつきの里石川橋にて音楽療法活動を行いました。
時間は14:00から15:00の60分間。
曲目プログラムは以下の通りです。
併せて私個人的な見解、総評を記していきます。
主セラピスト兼Gt伴奏:近藤 久幸
主セラピスト兼P伴奏:野々村 咲
セラピスト兼Ba伴奏:前川 帆嵩
コ・セラピスト兼活動評価:斉藤 洋子
【挨拶】
初回の活動となるため、簡単に活動の内容とメンバーの紹介を行いました。
【発声・発話プログラム(導入)】
言語聴覚士の野々村さんによる「発声・発話プログラム」を行いました。プログラム内容として「座り直し」、「腹式呼吸法」、「発声トレーニング」の3つで構成。
【曲目プログラム】
@茶摘 A夏は来ぬ B故郷の空 Cみかんの花咲く丘 D浜辺の歌 Eわれは海の子 F高原列車は行く Gお座敷小唄 H青い山脈 I二人は若い J瀬戸の花嫁 K365歩のマーチ
以上、夏の曲を中心に全12曲を実施し、急遽13曲目から「隣組」、「故郷」の計14曲行いました。
【総評】
いつきの里石川橋さんでは初となる活動。15名前後(男性<女性)の利用者様が参加してくださりました。また重ねて初となる「発声・発話プログラム(仮呼)」を野々村さん主導で実施しました。野々村さんには参加者様の事前情報がなく、プログラムの目的である身体機能及び咽頭周囲へのアプローチという難題を依頼したにも関わらず、ひとつひとつのプログラムに解説やエビデンスを交えて行われ、プログラム開始前と後では、参加者様の発声はもちろん、声量も大きくなったことが見ている私にははっきりと変化がわかりました。
次は通常通り曲目プログラムに沿って活動を行いました。1曲目から小楽器を参加者様にお渡しし、伴奏に参加していただきました。また後半部分では、小楽器を置いて曲に合わせて歌いながら体操を行いました。
発声・発話プログラムから歌唱活動、小楽器活動、体操活動と盛りだくさんの内容でに実施しましたが、多くの参加者様が前向きに参加されている姿が印象的でした。特に女性の方(その中でも5名)は終始、積極的に活動されていました。私は活動中に男性の方(2名)に着目し、「1曲でも1フレーズでも声や集中している表情を」と観察していました。緊張しているのか、表情が少し硬い感じられたため、目線をあまり当てず、近づきすぎず適度な距離感をと注意して行いました。私が見落としているかもしれませんが、今回の活動では先述にある求めていたこと(ねらい)は見受けられませんでした。しかし、「活動の場から離れなかった」、「スクリーンをずっと集中してみていた」ということから、その方なりの参加の仕方とアプローチの仕方を工夫することで、「継続」を目的とした活動する中で、その方のパーソナルソングを見つけられるともう一歩踏み込んだ活動も可能だという可能性を感じました。
参加者の皆さま、活動に参加、協力してくださった職員さま、本当にありがとうございました。
初回にも関わらず、楽しい雰囲気の中、活動を行うことができました。
職員さまが利用者様のサポートに回ってくださったり、参加者様と一緒に活動に参加されたことで、利用者様も肩の力を抜いて安心して活動に参加できたからこそだと思います。
本当にありがとうございました。
次回もどうぞよろしくお願い致します。