実施日:2013.6.12
主セラピスト:近藤(久)
コセラピスト:近藤(由)
【挨拶、導入】
今回は、音楽療法を初めて行う方も多くいらっしゃったため、説明を丁寧に行いました。
どのように進めていくのか、参加者さまが迷わないよう、どこをみて、何をすればいいのか。
繰り返し説明してみました。
流れを説明しつつ、具体的にイメージできるようにと説明したつもりでしたが、ビデオを見て振り返ると説明の時間が少し長く感じたので、@流れ、A要点ポイント、B具体化、例え、C要点ポイント整理とすると良いかと思いました。
【準備体操、発声練習】
毎回ピアノの音に合わせて行っていますが、1人で全て実施できるよう、発声練習もギターで音を出してできるようにならなければいけないと痛感しました。またセラピストをしながらも、コセラピストに指示を出したり、どうしても手が足りない場合に備えて、施設スタッフの方に分かりやすくお手伝いを依頼することも実践の中で、またこうして実践の振り返りの中でイメージトレーニングして身につけたいと思いました。(本来、企画書にこういった事は事前に各関係者に伝達するのですが、緊急時の対応としてです。)
@バラが咲いた
ギターでのコードストロークでは、前奏と歌い出しの区別がつきにくいように感じました。
前奏を伴奏しながら、メロディーラインを「ラ」で歌い、歌い出し指示を出すと参加者の皆様がもっとスムーズに入れるかと思いました。
A茶摘
初めの歌い出しの4分休符があり、「1、2、3、4、ハイ!」と指示するつもりが、「1、2、3、ハイ、ハイ!」となってしまいました。しっかり付箋を貼っていたんですが、進行に気をとられすぎました。反省です。
Bお座敷小唄(小楽器使用)
ここで小楽器、マラカスやカスタネット、鈴やタンバリンを施設スタッフの方から参加者の皆さんに配っていただきました。参加者の皆さんに行き渡るまでに時間があるので、小楽器の説明で埋めました。ここではMC力と言いましょうか。話術・会話力がいりますね。
小楽器のリズム、鳴らし方を軽く説明し、実施。皆さんとても楽器を鳴らすのがお上手でした。YAMAHAの鈴は、青と赤の2色がありますが、同時に鳴らすと本当に心地よい音が鳴りますね。とても盛り上がりました。
C隣組(小楽器使用、テンポアップ)
1から2番を2回繰り返し。2回目をテンポアップするという、私の最近のはやりのやり方で実施しました。この曲はどの施設で実施しても好評で、繰り返し実施することで伴奏者側に「飽き」がでてくるかと思います。それを解消する「テンポアップ」。また「半音上げたり、下げたり」というのも面白いかも知れません。伴奏者、参加者の皆さんともに「飽き」を感じさせないよう、実施していきたいです。
この時の反省点は、2回目の繰り返しからテンポアップと皆さんに説明して実施したのですが、セラピスト(私)が1回目の1番が終わったところでテンポアップしてしまったこと。間違えず実施できたら、もっと盛り上がったはずでした。
D隣組(体操、原曲にのって)
こちらの曲は、IPODに入れた隣組の原曲をジャックでスピーカーに(変換端子必要)つないで流しました。
CDプレイヤーなどでは、大人数の参加者向きではないです。やはりスピーカーなどで最大出力の7〜8割程度が最適かと、ホールや施設をまわっていて思います。こちらは、1回振り付け練習し、2回実施しました。
いつも1番を繰り返すことが定番なため、原曲を終わりまで聞くことが少なかったため、前奏の入りで2度間違えてしまいました。
E三百六十五歩のマーチ(体操、原曲にのって)
こちらの曲は、振り付け練習2回、曲にあわせて2回の計4回行いました。振り付け練習時、1回目を少し振り付けの切り替わりを増やして行いましたが、覚えづらいような雰囲気がでていたため、いつもの振り付けに切り替えました。全4回繰り返すことになってしまい、後半きつい様子の参加者さまもちらほら見えました。しかし、驚きはしっかり元気よく振りをする参加者の数が多かったこと。
ミスはしましたが、参加者のみなさんがここまでハードな動きが出来ることに驚き知ることができました。
活動中の激運動を控えることにとらわれていましたが、改めなければいけないかもしれません。
リハビリテーション医療のように、プログラム全体を通した活動量と1曲1曲の活動量の加減(単純運動、複雑(複合)運動)などの「運動と回復のバランス」に着目して、歌唱と体操をプログラムしていくとなお、「予防やリハビリ」といった目的や意義を持たせることができるのでは?と思いました。
F北国の春
1番を2回繰り返しで行いました。2名ほど、とても大きな声で気持ちよく歌われている方が見えました。
こちらもとても盛り上がりました。
G旅の夜風
導入の際に歌い出しを歌った際でも、イントロで歌声が聞こえてくるほど、みなさんご存じでお好きな歌のようですね。しっとりと皆さん歌われておりました。
H瀬戸の花嫁
ひとり、男性の参加者でとても良く声が通る方が見えました。リードする形で周りの皆さんを引っ張っている形でした。こちらは、もうセラピストが歌わなくても良さそうだったので、参加者の皆さんに気持ちよく歌っていただきました。とても良く声もでており、表情もとても穏やかでした。
I故郷
1番から3番まで通して行いました。やはりこの曲は最後の締めとしては・・・。
音楽療法では締めて良いのかと疑問を持った方が良いかもしれませんが、良い形で終われますね。
皆さんゆったりと、雰囲気を感じながら歌われている、そんな歌声でした。
以上です。
2回目となる音楽療法活動。
当日になって伴奏者が減り、関係者及び施設スタッフの方にご迷惑をおかけしましたこと、重ねてお詫び申し上げます。
またテーブルや椅子などの配置をしていただき、スムーズに実施することができました。
ひとえに、皆様のおかげです。
次回もどうぞよろしくお願い致します。