予防デイサービスセンターでの音楽療法活動
2013.2.19
予防デイサービスセンターにて音楽療法活動を行いました。
今回は全4回のうち2回目となる2月19日(火)午後30分間の音楽療法活動です。
セラピストは引き続き、前川、宮島、Aさんの3名です。
それでは曲目プログラムに沿って、実践の振り返りを個人的意見と併せて書いていきます。
主セラピスト:宮島
コセラピスト:前川、Aさん
【挨拶、導入】
5回目、参加者は13名程度、男女比は4:6の割合でした。自己紹介と簡単に流れを説明し、早速開始です。
【準備体操、発声練習】
前川氏主導にてキーボードの音に合わせて発声練習を実施。参加者全員が発声されていたように思います。
@冬景色
曲の出だしですが、とても丁寧に優しく歌い出されているのが印象的でした。つい「いいですね〜。」と声にでてしまうほど、曲の雰囲気にマッチした歌い出しで、その後も曲の雰囲気に合わせて波打つように抑揚をつけて、歌われていらっしゃいました。女性の方のほとんどが歌われていらっしゃいました。
A花
原曲よりテンポがかなり早い形で前奏に入りましたが、皆さま完璧にテンポに合わせて歌われていらっしゃいました。テンポを早くするとリズミカルで楽しい雰囲気が出ていました。導入曲として1番始めに行う際には、テンポに気をつけてゆっくりと前奏すると、良い形で入れるのではと感じました。
B鯉のぼり
初めての実施曲。この曲は鳴子、パドルドラム、タンバリン、ギロなど少し難しい小楽器を使用して、皆さまにも伴奏に参加していただきました。曲に入る前に、一度歌いながら楽器を鳴らすタイミングを確認しました。タン・タタタンやタン・タタ・タンなど鳴らすタイミングにバラつきはみられますが、音は大きく鳴らされており、楽しい雰囲気がでていました。この曲をご存じの方が多くいらっしゃいました。
C月がとっても青いから
こちらも初めての実施曲。4分の2拍子で、曲の出だしも大変難しい曲でした。この曲もご存じの方が多いように歌声を聞いていて思いました。Bまでは女性の声が大きく聞かれましたが、この曲は男性の声がキラリと光りました。演歌調、こぶしのある曲は男性に好かれる傾向が強いように聞いていて思いました。
Dお座敷小唄
小楽器を回収し、両手を伸ばして引く体操、振り付けに合わせて歌いました。曲に入る前に一度、歌に合わせて振り付けを練習。伴奏はピアノのみ。歌を歌いながら、今覚えた体操を同時に行うことはとても難しいですが、皆さま完璧についてきていらっしゃいました。私は何回か練習してようやく覚えたのですが、皆さまの感覚的とでもいいましょうか。記銘力とそれを即座に行える順応性といいましょうか。素晴らしいです。
E隣組
こちらはお座敷小唄の振り付けとは違い、歌詞に合わせた振り付けで行いました。お座敷小唄同様、振り付けを1回だけ練習して歌いながら、振り付けを2回行いました。ほとんど完璧に歌、振り付けをされているのがとても印象的です。
F仰げば尊し
この曲から沈静化に入ります。歌だけでしっとりと歌う形です。この曲も初めて実施する曲でした。学生時代、卒業式といったキーワードが思い出されるこの曲。みなさま、学生時代の卒業式にタイムスリップしたかのような表情と声で歌われているのが印象的でした。
G故郷
締めの曲です。曲中の「思いいずる」の「お」の入るタイミングでいつも参加者の皆さまとほんの少しですがズレでしまいます。ここに焦点を絞って入るタイミングをセラピストが分かりやすく表し、皆さまと完璧にリンクする方法を見つけたいです。
以上です。
4回中2回目となる音楽療法活動。
音楽療法を知り、参加されて2回目の方の多くが積極的に発声や体を動かされているのが全体的にみていて印象的でした。たった2回で、しかも1回が30分という短い時間にもかかわらずです。
これは単純に音楽療法の効果であるという受け身的な形ではなく、皆さまの方から音楽療法に入ってくるように実施後のビデオを繰り返し見ていて感じました。
主役の皆さまが楽しく歌い、振り付けをし、お話をして雰囲気を作ってくださるからこそ、私たちも楽しい時間を共に出来ます。
本当にありがとうございました。