予防デイサービスセンターでの音楽療法活動
2012.11.2
予防デイサービスセンターにて音楽療法活動を行いました。
音楽療法イベントとして1週間通して行われるうち3日間、ご依頼がありまして行って参りました。
今回は初回となる10月23日(火)の午前、30分間の音楽療法活動です。
参加メンバーは前川、宮島の2名です。
初回となりますので、参加はスタッフのみとさせていただきました。
それでは曲目プログラムに沿って、実践の振り返りを個人的意見と併せて書いていきます。
主セラピスト:前川
コセラピスト:宮島
【挨拶、導入】
初回、参加者は17名(うち女性7名)。自己紹介をして早速開始です。
【準備体操、発声練習】
今回の曲目プログラムの簡単な流れの説明をし、前川氏主導にてキーボードの音に合わせて発声練習を実施。皆さん、しっかり前を向いてピアノの音と同時に首を振る姿が印象的でした。
@紅葉
初回であり、どういった形で進めていくか、話だけではイメージできず、始めは戸惑われやすいのですが、曲の出だしからしっかりと発声されていました。
Aお座敷小唄
小楽器にて伴奏に参加していただきました。鳴子、パドルドラム、マラカス、鈴、タンバリンなど比較的両手を必要とする楽器を多く用いました。
皆さん、渡された楽器や希望した楽器を手に取った瞬間、鳴らされており、興味津々の様子がうかがえました。実施中も楽器の音が多く、大きく聞こえてきました。
B丘を越えて
こちらも小楽器を使用しました。こちらは楽器も音もさることながら、大きな歌声が聞こえてきました。曲を終えてから、歌詞紙の「朗らか」の部分が「郎らか」になっていることを参加者から指摘されました。数回、この歌詞紙で実施しているのですが、全く気づかず、ご指摘ありがとうございました。このご指摘で、大きな笑いが起きたので、あえてこういった形で間違いを入れると笑いも起きて緊張がほぐれるのではないかと思いました。
あまりやりすぎるといけませんが、支障が出ない程度で取り入れてもいいかもしれません。
C富士の山
気を取り直して、続いての曲。歌詞を広げたときにのぞき込むように間違いがないかのぞき込む方が見えました。前の曲でのことが、作用して注意を向けていました。小楽器もしっかりと安定して歌声も聞こえてきました。
D隣組
参加者の一人がセラピストに話しかけたり、参加者の中で、他の参加者の体調を気にしたりがありました。緊張がほぐれた様子がうかがえます。また振り付けですが、一生懸命震える手で行われる方や関節可動域が狭いと見受けられる方がいらっしゃいましたが、できる範囲で一生懸命行われている様子がとても印象的でした。
E三百六十五歩のマーチ
曲の前に振り付けを練習。円背でうつむきがちな方が前を向いて振り付けを覚えようとしている姿がとても印象的です。鏡を組み合わせて下を向きつつも前方が見えるものがあるといいですね。
よくよく考えてみますと、そういった方に限らず何らかの理由で前方が見えない、向けない方にも分かりやすく丁寧に説明する話術もこれから意識して会話をすすめていきたいと思いました。
以上です。
初回となる音楽療法活動。
スタッフの方には小楽器の受け渡しや参加者と一緒に歌や楽器のサポートをしていただき、スムーズな進行で楽しく実施することができました。
ひとえに、スタッフの方々、参加者の皆様のおかげです。
本当にありがとうございました。