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活動報告report

デイサービスセンターでの音楽療法活動                文責:宮島活動報告写真

 2012.06.02

 先日6月2日にデイサービスセンターにて音楽療法活動を行いました。
全10曲、1時間のセッションです。
対象者は約30名程度。
それでは曲目に沿って、活動の様子と分析をしていきます。

セラピスト:宮島
コセラピスト:前川、Tさん、Kさん、Sさん

※私の主観的な分析ですので、それを踏まえた上で参考にしていただければと思います。

@四季の歌
 
 マイナーで暗めの曲ではありますが、導入としてはとても雰囲気良く行えた形でした。
始めで今回初参加の方も見えたようですが、手拍子をしていたり、首を上下に振って、積極的に参加される姿が伺えました。
こちらは導入でしたが5番まで行いました。
ホワイトボードをクルっと回転させたとき、反応してそこからエンジンがかかる参加者が見えました。
心理面でどういう作用が働いたのか、興味深いです。
1,2番と曲の雰囲気や歌になれてきたころに、急に視覚的に変化があったからでしょうか。
変化という刺激から、注意行動に変わり、動揺した間にそれまでのリズムが狂ったため、元に戻そうとリズム確認動作として体が動いたのかと分析します。
これを利用して、注意を故意的に意識付かせることも可能かと考えました。
例えば基本的に曲目の流れは毎回1番繰り返しですが、集中力が切れてくるころを見計らって、ホワイトボードを回転させる曲(1〜5番までの曲など歌詞紙を2枚使用する曲)をいれるなどです。

A夏は来ぬ

 実施動画を見ていて、伴奏の乱れがとても気になりました。
テンポの良い曲で伴奏に乱れがあると、テンポ=ノリきれないので、伴奏が重要であると感じました。

Bみかんの花咲く丘

 セラピスト(私)が動揺しすぎでした。
2回繰り返しのところを1回で終わってしまい、気を取り直して・・・
と、行いましたが気が取り直せません。
次回はノーミスで伴奏もミスなくしなければと反省しました。
 反対にスタッフの方の手拍子は素晴らしく、メンバーもそれに合わせて手拍子が入り、空間全体がいい雰囲気で包まれている感じが、客観的に見ていて感じました。
伴奏がしっかりできていたら、より素晴らしい雰囲気で参加者の方も歌えて、聴けると感じました。

C上を向いて歩こう

 始める前に2回繰り返しで行うかどうかで迷いましたが、2回繰り返す形で進行しました。
参加者に目線を当てて見てましたが、やはり歌詞紙が書いてあるところで終わりという流れからか、はたまた、そこまで歌う形で歌っているからか、1番終了後に一息ついた感じが見受けられました。
そこで急遽、中途で終了しましたが、いい形で中断できたかなと思いました。
次回からは1番のみの伴奏が、ここでは合ってると思われました。

D星影のワルツ

 ここのデイサービスのテーマソングです。
やっぱりここの星影のワルツは最高です!
正直、星影のワルツは3拍子で、私の苦手なリズムですが、前回こちらで行ったときに大合唱をしていただいて、大好きになった曲です。
実施動画を見ても、やはり安定して大合唱でした。
伴奏中なのに嬉しくなって笑っている自分が、まだまだだなと思いつつも、やはり嬉しいから次回もついつい笑顔になってしまうんだろうなと思いました。

E知床旅情

 メロディーラインの高低の変化が激しいですが、情緒あふれるこの名曲。
あまりご存じでないように見受けられる方でも、前のめりで歌詞を見たり、目を見開いたりと、反応を示す方がみえたのが印象的でした。

F荒城の月

 こちらも暗めの曲ではありますが、皆さんよく歌われていました。
しかし2番から声が聞こえなくなる様子でしたので、こちらも1番のみの2回繰り返しが好ましいのではと思いました。

  【お茶休憩】

 ここまで約30分弱。
歌って暑いので、お茶休憩です。
ここで思ったのが、室温と気温でした。
この日は曇りでしたが、湿気も多く、じめじめとした暑さがありました。
室内は快適でしたが、やはりみんなで歌って室温が上昇したのでしょう。
参加者の皆さんからも暑いという声も挙がっていたため、クールダウンという形で前川氏の言うように「聴かせる曲」、聴いていただく曲を挟んでいくようにすると、いいのではないかと思いました。
これからは夏がきますから、涼しげな曲が最適でしょうか。
またこのハーフタイムで、終了時間までに合わせた曲の変更などメンバーと考えれるので、この時間はとても有効活用できるいい時間でした。
その時の雰囲気で選曲などできるためです。

G故郷

 ここでも1〜3番でホワイトボードを回転させました。
これは回転させるタイミングが合い、参加者の方もスムーズに2番へ移行でている様子でした。
3番の中盤から参加者の一部に変化がありました。
それはうっすらとではありますが、通る声が私の耳に聞こえてきたことです。
実施動画では注意して聞いてないと見逃しますが、セラピストにはとても良く聞こえてきました。
やはりこの曲はどの福祉施設でも通用する名曲ですね。
こちらのデイサービスでは、前回GコードでしたがCコードでの伴奏が合っているように見受けられました。

H見上げてごらん夜の星を

 こちらはやはりメロディーラインは重要で、当初アルトサックスでしたが、ギター伴奏が合っていますね。

Iリクエスト「星影のワルツ」

 リクエストを募る形で行いました。
「北国の春」などのリクエストもありましたので、次回からは最後にリクエストを募る形で終了してもいいのではと思いました。
また題名だけでは思い出せない方もみえると思うので、ある程度、ギターで曲を覚えて「この曲はどうですか?」などと、イントロやフレーズを弾き歌い、反応を見てリクエストを募る形もと思いました。
 またアルトサックスのクオリティーの低さが、笑いではなく、引くくらい下手でさらに伴奏が止まってしまい、再度ミスするという最悪の結果でした。
次回は皆さんときちんと伴奏するとお約束したので、期待を裏切らないよう、鍛錬に鍛錬を重ねます!

参加者の皆様、デイサービスのスタッフの皆様、本当にありがとうございました。
次回もどうぞよろしくお願いいたします。

名古屋音楽療法工房

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